岩美現代美術展は、ランドアート作家の大久保英治氏が1999年に活動の拠点を岩美町牧谷に置かれたことに始まり、「鳥取砂丘新発見伝」(2000年)や、県立博物館での個展、また「美術における自然」大阪展(2008)・鳥取展(2009)を企画ののち、2009年(平成21年)に第1回目が開催されました。
この美術展は、地域の文化芸術の振興と地域活性化を目的として設立され、主催者は「岩美現代美術展実行委員会」で、総合プロデューサー蔭谷暁子氏はじめ、地元の有識者や町の協力を得て、官民協働で運営されています。特に、岩井ゆかむり協力隊は「2009 鳥取・因幡の祭典プレイベント」の一つに、「ランド・アート」を岩井温泉水辺公園に設置することが決まり、その設計製作指導を大久保英治氏が、製作を岩井ゆかむり協力隊が実践したことをきっかけに岩美現代美術展関連企画(灯のオブジェ&灯籠流し)を手掛けています。
コンセプトは「アートがつなげる人々と自然」で、山陰海岸ジオパークや岩井温泉など、岩美町の豊かな自然や文化を背景に、アーティストが滞在制作を行い、地域との交流を通じて作品を発表する「アーティスト・イン・レジデンス」の形式を採用しています。いわみのあしあと管理人もお手伝いスタッフとして参加したことがありますが、学ぶことや心が動くことが沢山ありました。
大久保英治さんは、1944年に兵庫県西宮市で生まれ、岡山県矢掛町で育ちました。大久保英治さんは日本体育大学を卒業後、京都教育大学で養護教育課程を修了したその後、独学で美術家としての道を歩み始め、1973年に大阪で初個展を開催しました。
大久保英治さんの作品は、自然素材を用いたランドアートが特徴で、流木や石、貝殻などを使った独自の表現を確立しました。特に、1998年から1999年にかけて四国八十八カ所を巡りながら制作したプロジェクトや、1999年から2001年にかけて行われた日本と韓国を舞台とした「ユーラシア・アートプロジェクト」が注目されています。
また、大久保英治さんの作品は「時間」「自然」「歴史」「場所」といったテーマを深く掘り下げており、現代美術の枠を超えた哲学的な問いかけを含んでいます。2025年現在は大阪市に在住し、奈良県高取町にアトリエを構えながら活動を続けています。
大久保英治さんの功績は、地域の歴史や文化を深く探求し、それを基盤にした作品制作を通じて、現代美術の新たな可能性を切り開いている点にあります。大久保英治さんの作品は国内外で高く評価され、多くの展覧会で紹介されています。
岩美現代美術展実行委員は総合プロデューサー蔭谷曉子氏、初代実行委員長 小山勝之進氏、現実行委員長 油浅郁夫氏、岩美町役場担当課、岩井地区アート実行委員会、岩美町民、アーティスト関係者等から創造されています。
2024年で第15回を迎え岩美現代美術展実行委員会にてアーカイブとしてよる記念誌もできましたので、それをもとにいわみのあしあとでも岩美の出来事として功績アーカイブを掲載します。