山陰海岸ジオパークガイド養成講座中級・第4回座学「日本遺産 麒麟のまち」のレポートです。
講師は 鳥取市教育員会文化財課 文化財専門員の佐々木孝文氏です。
はじめに、「日本遺産の制度」、続いて「日本遺産・麒麟のまち」認定までの概要、その特徴についてお話でした。
特に「日本海の風が生んだ絶景と秘境 ― 幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地「因幡・但馬」 -
というストーリーが、山陰海岸ジオパークのテーマ「日本海形成に伴う地形・地質風土と人々の暮らし」と重なり合っていることに認識を新たにしました。
続いて、因幡と但馬の西を結び付けている文化財「麒麟獅子舞」の説明や「神楽獅子舞」との違い、現状、分布、そして課題等をうかがうことができ、
また、まだ未発表の現在進行中の研究内容もお話しくださいました。
最後に、「日本遺産 麒麟のまち」が,単に無形文化財として保存保護という事だけでなく、「麒麟獅子舞」をつなぎ、通して地域活動の持続的可能な発展を考えたものだるということで、山陰海岸ジオパークのテーマにも繋がるものだとの思いを強くしました。貴重なお話ありがとうございました。
今回で令和2年度の山陰海岸ジオパークガイド養成講座は修了です。参加者の中には新たに会員に加わっていただけた方もいて熱心で頼もしく、一緒に活動出来ること嬉しく思います。