鳥取県岩美町は海と山と温泉の町として観光される方を魅了し冬季は温泉とカニを食べる旅行プランが多くなります。
岩井温泉は1200年以上の歴史があり、その宿泊先のひとつ、明石家さんは江戸元和元年創業の温泉旅館です。
昔からお世話になっていますが2月1日に歴史に関する取材に伺い、貴重な書や写真を見せていただきましたので掲載します。
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小説家・詩人の島崎藤村は昭和2年7月8日から12日間、次男鶏二を伴って山陰の旅の連載『山陰土産』を書かれ、その中に岩井温泉で宿泊し、浦富海岸を訪れた際のことも記載されています。(敬称略)
山陰土産の四・五を拝見すると、岩井温泉に宿泊し、翌日に浦富海岸にて岩壁と洞窟と島々岩々を案内され龍神洞の魅力について記され、読むと風景が浮かんできます。
(岩美町では2017年に「島崎藤村と巡る浦富海岸」が開催され、その際に、いわみガイドクラブでもガイドとして参加しました)
島崎藤村が明石家さんに宿泊した当時、次男鶏二は駆け出しの画家で、浦富海岸の景観に心が動かされたようです。また藤村の書が保管されており、また写真も見せていただきました。
島崎藤村・次男鶏二
島崎藤村のサイン(絵は別の方が書き添えられたようです)
国府犀東の書も保管されています。
書などは取材兼ねて見せていただきましたが、普段展示していませんので、明石家さんを利用される際に一度お尋ねしてください。
宿泊プランも旬の時期に合わせ複数あり温泉とグルメを堪能でき、代表とされる標準会席プランはじめ、
カニ会席プラン
但馬牛ステーキ付きプラン
モサエビ会席プラン
白いか会席プラン
などがあります。
浪漫伝承の宿 岩井温泉/明石家
〒681-0024 鳥取県岩美郡岩美町大字岩井536
0857-72-1515日帰り入浴可
岩井温泉街も歴史深いので、ぜひ散策してください。また、岩井は小説家の尾崎翠のゆかりの地でもあります。
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岩井温泉街にある旧岩井小学校へ
取材に行った際に、歴史学習ガイドコースとしてもご案内している旧岩井小学校に立ち寄りました。
旧岩井小学校は明治時代の洋風学校建築として極めて貴重とされ岩美町保護文化財に指定されています。案内板を添付しますので参考にご覧ください。
岩井大橋の下手から蒲生川を眺め澄んだ冬の空気を感じ気持ち良かったです。岩井温泉界隈を散策する際に足をお運びください。
取材に関することは発表出来る際に改めてお知らせいたします。
また、いわみガイドクラブでは岩井温泉界隈のガイドも承っておりますので、お気軽にご相談ください。