山陰海岸ジオパークガイド養成講座・陸上まち歩き編


本日、令和5年度山陰海岸ジオパークガイド養成講座中級編にて陸上まち歩きを行いました。陸上(東浜)は観光の場合は海水浴や海岸歩きが有名ですが、歴史スポットもあり岩美の暮らしや、文化を知ることもでき、次世代にも伝えたい物語もあります。

今回は約3時間、陸上を歩きながら18か所の解説がありました。お寺や神社はもともと東の山にあり、東から西へ発展し、道路と鉄道の発達が陸上の歴史・暮らし・産業に重要な役割をしたと考えられています。

最初に岩美町の観光ガイドブックなどの写真によく利用され、絶景スポットとして人気の高い1.西脇海岸からスタートします。西脇洞門 四通洞門、赤島の洞門、離水海食洞について解説後、小羽尾の舟磯の廻国供養塔の所から山道を歩き陸上村への入り口にある嘉永元年(1848年)建立の2.稲荷松六兵衛の相撲塚

そして岩美町出身の彫刻家山本兼文氏が昭和34年3月に建立した東地区の戦争で亡くなられた方の3.慰霊碑(慰霊塔)に進み、4.甘露神社に向かい、甘露神社では本殿の彫刻や狛犬、お稲荷さん、植生や甘露神社の言い伝えなどの説明。(講座中の写真がないので数年前に甘露神社に行った際の記事を参考までに案内します。)

岩美町陸上の甘露神社を訪ねて…伝説と出雲型の阿吽の狛犬.

続いて5.東浜駅にて駅ができるまでの歴史や当時の人口について、6.東浜海岸にて舟小屋や塩田、限られた期間に、条件が整った時だけに出現する神さんが通る岩、臨海学校といった産業や暮らしについて学び、7.七坂の東陸上村の地蔵さん、但馬往来浜街道の陸上の入り口(嵐ヶ浜)にある8.山田川政吉の相撲塚、明治44年完成した9.陸上鉄橋10.陸上川を歩きました。

この辺りも本日写真撮影がないので過去のレポートを参照してください。※橋の写真などあり

陸上川に沿って~陸上鉄橋~石龍さん~田河内集落

11.陸上の山、県境の山である神谷山(標高325m)、続いて12.中島城址、堀切がはっきり遺っている13.陸上寺山城址、伊能忠敬本陣が宿泊した14.旧藤岡吉左衞門宅、古くは寺山にあり宝永5年(1708)に現在地に移った曹洞宗の15.宝珠山隣海院へ。※位牌堂の入り口に露軍兵士の位牌「露山忠白信士」があります。

続いて明治35年正月の亀の供養として昭和35年頃建てられた16.亀大明神の石碑、さらに明治時代頃から行われてきた17.陸上の墓踊り(岩美町の無形民俗文化財)の案内板を解説し18.中島本家の墓、という深堀コースになりました。

今回は講座レポートとして簡略化して記載していますが、いわみガイドクラブでは今回深堀した陸上の歴史や暮らしや産業、文化について学ぶ陸上まち歩きガイドも承っておりますのでご希望の方は個人様・団体様問わずまずは希望コース、必要時間、人数などご記載の上、お問い合わせください。

参加していただいた受講生の皆様ありがとうございました。次回は10月21日、扇ノ山編です。

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