山陰海岸ジオパークガイド養成講座第3回「島根半島・中海宍道湖ジオパーク」

6月12日に開催した山陰海岸ジオパークガイド養成講座第3回のレポートです。

松江観光協会美保関町支部 の観光ガイド福田さんに神々がいる町美保関など案内していただき神社、燈台、歴史、自然を学びました。皆様ありがとうございます。

福間屋

福間館 にてお食事からスタートしました。創業1717年、第12代当主のお出迎えを受け、お部屋に案内していただきました。お願いしていた値段の割には、十分なお釣りがもらえそうな食事に一同大満足です。

福間屋
刺身、煮魚、フライと海の幸にお腹がイッパイ。

その後、お部屋の壁際に無造作に飾ってある書画に、「なんて書いてある?」「誰の書?」・・・・。高浜虚子、川東碧悟堂など、福間館に宿泊された文人墨客の、かずかずの揮毫等ををご主人に説明していただき、感心するやらその歴史の深みにこれまた感激。

表装しなおし、額装などすれば・・・・、すごいお宝ばかりにもったいないと思うのは私だけでしょうか。

美保神社

食事のあと、美保関観光協会の観光ガイド 福田さんに案内してもらい、美保神社の境内に行きました、神社の由緒から、ご祭神、社殿の特徴などの説明の他に、福田さんでしか聞けないような話に大いに満足しました。ガイドがいるのといないのでは、見えてるスポットも全く違うように思いました。
美保神社

青石畳み通り、約250mを福田さんについて歩きましたが、北前船によって栄えた石畳の港町。

江戸時代の貿易港と。石畳90年かけて作られた江戸時代の舗装道路です。緑色凝灰岩と北前船のバラストに使っていた越前の笏谷石を敷き詰めた幅3mの道。この日おりしも雨模様だったのですが、雨に濡れて石畳が青さを増していたのは印象的でした。

また、通りの両側に並ぶ40数軒もあった廻船問屋をはじめ旅館、醤油屋、福田さんの酒屋など風情溢れる建物を見るのもまた愉しく、ただ、時代の流れか、空き家が並ぶことも気に止まりました。仏国寺に後鳥羽上皇や後醍醐天皇が隠岐に流されたときに立ち寄った寺もありました。

バスに乗り、山陰最古の燈台、美保関燈台を訪問しました。海抜83mの地蔵崎に高さ14mの石造りの白い燈台。
美保関燈台

1898年造られた荘厳な建物に美しさを感じました。燈台の横にあるビュッフェはかつての燈台守の宿舎で入口に、燈台の管理は逓信省だったので、〒のマークがついています。

燈台守の宿舎

ガイドさんの案内がないと、全く気付かず見落とすところでした。

福田さんと別れたあと、西へバスで約15分。権現山洞窟住居跡を見ました。つながった二つの離水海蝕洞で、流紋岩の柱状節理がきれいです。間口8~9m、奥行き3~4mの立派なもので、岩美町には見当たらないと感心しきりです。縄文時代が人々が住居に使っていたのもうなずけるもの。前の境水道は海の幸の宝庫であったのではと。

「洞窟の中にお社があってもおかしくないね」と参加者からの声。

あとは、中海江島を経由し、べた踏み坂(江島大橋)を越えて一路岩美町へ帰りました。遠かったねェ。と思わず一声。でも見ごたえ、聴きごたえのある研修講座でした。運転手さんありがとうございました。