
太平洋戦争(第二次世界大戦)が終戦して80年、堅く口を閉ざした戦争体験者も歳を重ね、今の若者はリアルな体験談を聞く機会も減ってきました。
私の祖父母の兄弟は戦争に行き、戦死をしたり、抑留後に帰還したり、という体験はあれど、戦争を語らないまま他界したので当時の様子を全く知らないのです。
歳を重ねるにつれ、歴史を勉強する機会も増えた中で、戦争は欠かせないです。岩美町でもかつてグラマン襲撃に遭い被害者も出ました。
このことをご存知でしょうか?私は知りませんでした。だからこそ記録に残すためにいわみのあしあとに記載しました。よろしければご覧ください
また、岩美町から戦争に行った人や家庭を守りながら帰りを待つ人、岩美町に疎開してきた都会の子供達との関わりなど様々あるのをご存知でしょうか?
私は恥ずかしながら自分のことばかりで祖父母の若い頃の生活は知らないことだらけです。祖父母も他界し聞けませんでしたので調べて知ったのが、鳥取県立公文書館県史編さん室発行の
【孫や子に伝えたい戦争体験】
という書籍。早速公文書館で購入しました。
→ 『孫や子に伝えたい戦争体験』詳細と購入できる場所一覧(鳥取県HP)
目次は上巻(敬称略)
序
凡例
編さんにあたって
1 戦場体験とシベリア抑留
01 電信柱に花が咲いた(藤岡忠信)
02 昭和戦国の青春時代(石井正)
03 百難冒して輸送する輜重兵(髙木新一)
04 私の戦争体験(応召入隊から北支那まで)(安住秀蔵)
05 野砲兵の従軍(山本節蔵)
06 私の戦争体験(陸軍航空隊)記(前田盛広)
07 私の戦争体験とその検証(山本眞澄)
08 従軍記(新原廣文)
09 戦争体験記(竹原進)
10 運命のいたずら(浜江晋)
11 私の従軍体験(矢野赳)
12 台湾第七野戦船舶廠の想い出(平井孝二)
13 応召から敗戦まで 私の比島戦記(川下信蔵)
14 瞼の屍は無縁仏か(池山主宣)
15 或る思い出(前田稔)
16 学徒出陣―初年兵・幹候教育隊―(山本宏)
17 歩兵第百十連隊旗奉焼の思い出(上田繁福)
18 郷土部隊が臨時憲兵に(砂川哲夫)
19 護身用の拳銃モーゼルは故障していた(中井一民)
20 戦争参加と鳥取への入植(村木新三郎)
21 復員(開封出発~上海到着まで)(千本誠治)
22 太平洋戦争セレベス島回想記(吉松清次)
23 ああ玉砕の島サイパン島に憶う(前田寿雄)
24 私の戦争体験記(田中幾雄)
25 灰色の軍隊(丸本重信)
26 少年よ大死を抱け―海軍少年兵の草創―(河本義夫)
27 旅立ちの時(出征の日)(角博)
28 ピカドンと暗号兵(谷口芳三郎)
29 シベリア抑留前後の記(森田東明)
30 シベリア抑留(米田早苗)
31 ソ連抑留記(竹安熊市)
32 戦争の傷跡(井上万吉男)
33 シベリア抑留記(小林正治)
34 私のシベリア抑留(井澤博)
35 比島従軍記(岸本芳江)
36 元従軍看護婦の姉の終戦と六〇年ぶりの従軍手帖(別所花江)
2 大陸での生活と引き揚げ
37 少年時代の思い出(芦川喬)
38 少年時代の戦争体験(足立隆司)
39 北朝鮮、地獄の収容所からの脱出(祝部弘子)
40 終戦の想い出(植田愛子)
41 ふたつの故郷(関山春樹)
42 私の青春(関山ミサエ)
43 引揚げの記(谷口正子)
44 満州からの引揚げ(堀田健一)
45 敗戦の満州で~五歳の記憶(佐治制子)
46 満州での生活の様子(土井富子)
47 空と風(旧満州よりの引揚げ)(山田泰親)
48 私の昭和二〇年八月(山内雪子)
49 ソ連軍侵入から終戦・引き揚げの記憶(山内敬)
50 満州引揚事情(澤本清子)
3 満蒙開拓団・青少年義勇軍
51 母の渡満と引き揚げのこと(四井幸子)
52 終戦直後のこと(足立君子)
53 広漠の地に陽は墜ちて(中本啓一郎)
54 今では誰も真似のできない私の青春(川本次博)
55 満蒙開拓義勇軍への参加(山根茂)
56 第七次満蒙開拓義勇軍への参加(高崎功六)
あとがき
下巻(敬称略)
序
凡例
編さんにあたって
4 日常のなかの戦争
57 私の戦中戦後(山本賀代子)
58 出征の日と空襲(中島末子)
59 戦時中に青春時代を過ごして(岩本安子)
60 銃後(私の青春)(山根みつ子)
61 私と兄と姉の戦争(寺垣昭代)
62 戦争真っただ中の青春(久利渓子)
63 私の戦中戦後(河上光代)
64 私の戦争体験(石上喜久江)
65 私の戦争時代(池本玲子)
66 戦の日の青春(高田雅子)
67 父の出征―シベリアの凍土の中で眠る父―(山﨑京子)
68 戦中戦後の家族のくらし(平田緑)
5 勤労動員の経験
69 炭鉱報国と農業増産(赤堀辰雄)
70 女子報国隊員と次兄の思い出(吉松育子)
71 戦争の時代と昭和のくらし(竹下節子)
72 女子挺身隊の想い出(佐竹寿子)
73 勤労動員での重労働(長田泰輔)
74 勤労動員と米子の空襲(丸山幹次郎)
75 空腹と制裁(河辺収)
76 呉海軍工廠学徒動員体験記(岡本弘之)
77 学徒動員(敗戦、其の後)(安田嘉男)
78 私の学徒動員記(越田和男)
79 昭和一桁「私の大戦」(山本信義)
80 青春時代の思い出(有本節子)
81 学徒動員の思い出(小林静恵)
82 終戦の日(尾崎繁)
6 国民学校の思い出
83 私の戦中、戦後の戦争体験(荒木公正)
84 戦争中の子どもの記憶(宮倉玲子)
85 裸足の少年であった頃(牧野和春)
86 国民学校の思い出(奥谷正則)
87 戦時中の思いで(金田耕治)
88 松根掘り・勤労奉仕・空襲の思い出(大部交)
89 小学生の目で見た大東亜戦争(太平洋戦争)(川内廣江)
90 国民学校時代のタクちゃん(福山琢磨)
91 戦時中・戦後の時代(本池卓義)
92 私の戦時体験記(光森良和)
93 私の八月一五日(白岩清)
94 私の戦中戦後の体験記(小川孝子)
95 学童疎開(浜路叔子)
96 空襲と学童疎開(日南町)(池元圭子)
97 淀江での疎開生活(大村紀久子)
7 空襲・被爆・事故・事件
98 生と死の狭間に生きた大山口列車空襲(伊藤清)
99 不戦の誓い(村上政子)
100 玉栄丸事故の時(三島茂)
101 「タンカ・タノム、タンカ・タノム…」(後藤史朗)
102 呉の空襲と広島の原爆(田中博)
103 第一回訥河事件に寄せて(佐々木行徳)
104 漂着機雷の爆発―戦争の遺した傷跡(田中通正)
8 慰霊
105 兄の戦死と私の戦後(山川和美)
106 戦後の暮しと慰霊巡拝(浜本輝子)
107 ルソン島慰霊と六二年前の満州からの手紙(谷口基子)
108 「戦争ハコンナニ辛イノカ・・・」(遠藤義人)
109 戦没者は同じ日本の礎勝ち戦と負け戦の慰霊の違い(三森政治)
あとがき
といった、昭和20年までの戦争体験者の様々な立場や位置、任務からのリアルな声を109編まとめた手記です。
今途中まで読んでいますが、前知識として日露、日中、太平洋戦争のダイジェストを知っておいた方が手記の中の場所含めて事情のイメージがつきやすく理解が深まると思います。
また最後まで読んだらいわみのあしあとにて感想をお伝えします。過去の歴史を知ることで、今や未来に向けて前に進む糧やヒントが得られますね。
岩美町の歴史を学んで気づいたことや知っていただきたいことなどわかりやすく遺していくよう努めます。