岩美町二上山

山陰海岸ジオパークガイド養成講座(中級)第5回が令和3年11月13日に開講し、前回も(岩美町二上山頂にて二上の城と城下岩常集落の文化財を学ぶ)レポート写真を掲載しましたが、改めて掲載いたします。

二上山城址・鳥取県指定文化財 史跡

二上山城址は南北朝期から室町時代にかけての120余年、因幡守護山名氏の居城跡で、文和年間(1352~55年)因幡國の守護に任じられた山名時氏が守護治所として築いたものであり、標高346mの非常に険しい独立峰・二上山の頂上部を中心として築かれた典型的な山城です。「一の平(なる)」「二の平」などからなる城郭の構造は、南北朝期の山城としての構造を示しています。

(岩美町教育委員会編「岩美町の文化財」H27より)

AM9:00 岩常集落から少し南、岩美広域農道に入って約500m、高野坂古墳公園に集合しました。「わたしは雨女なので心配していたのですが」と、案内してくださる講師の挨拶をよそに、346mの二上山城址に上るには最高の天気でした。

まず、二上城址について解説していただき、時代背景や周囲の状況等概略を理解したうえで出発、駐車場から広域農道を約50m上って登山口に入り、そこから山道へ入ります。

二上山城址
二上山城址

頂上「一の平」は100m四方と広く、岩美町はほぼ見渡せ、時氏がここに堅固な山城を築いたのも頷けます。この地は但馬と因幡の境目の城であり、位置的にもこれ以上の場所はないと思われます。

二上山城址

堅固な山城は防御にも優れていましたが、生活をするにはとても不便で山名時氏はいつしか平地に降りてしまうことになります。それでも、二上の城は戦国末期まで続いたようで「二の平」では、その時代の食器などの遺物が見つかっているそうです。

二上山城址

講座の感想などはレポート2で記載しています。併せてお読みください

岩美町二上山頂にて二上の城と城下岩常集落の文化財を学ぶ

本年度ラストの講座は11月20日で延期になり第一回に予定していた専門講座1 「国府町の古墳巡り~新井の石船、 伊福吉部徳足比売墓跡、他」をいなば国府ガイドクラブ 沖 廣俊さんに解説していただきます。

詳細とお申込みは→ https://iwamiguideclub.com/event/guide20212.pdfからお願い申し上げます。