第6回オカヒジキ戻ってこいこいプロジェクトin熊井浜開催レポート

6月7日、6回目となるいわみガイドクラブ恒例の「オカヒジキ戻ってこいこいプロジェクト@熊井浜」の活動レポートです。

抜けるような青空、気温24度、吹き渡る風はさわやかで気持ちが良いスタートです。

参加者はいわみガイドクラブ&くまやの自然を守る会、環境省浦富海岸自然保護官事務所の自然保護官、 特定非営利活動法人ハーモニィカレッジの皆さんなど、計23人が参加しました。ありがとうございます。

発端は特定外来植物のオニハマダイコンがはびこり、2015年には数えるほどしか自生していなかったオカヒジキを保護し、本来の日本の自然海岸を甦らせようと取り組みはじめた活動です。

2015年に除去したオニハマダイコンは64.4kg、その後21.7kg(2016年)、33.7kg(2017年)、18.7kg(2018年)、1.75kg(2019年)と次第に減り、

一方本来の自然海岸を戻すべく増やしたい自生オカヒジキは数株しかなかったのが年々増加し、なんと3114本(2019年)まで増えました。

今年の結果は砂浜が大きく広がり、浜崖がなくなるほどで、オカヒジキは砂に埋もれたのか数百程度しか確認できませんでした。

除去したオニハマダイコンは昨年同様1.75kgで写真に掲載しています。

また、昨年から、オニハマダイコンと並行して除去しはじめたオオハマガヤは31.7kgでした。昨年は21.9kgです。まだ2年目ですので今後の変化を見ていきたいと思います。

代わりに、日本本来のハマニンニクが目立つようになったのはオカヒジキ同様、良い傾向にあると考えられます。

駆除したオニハマダイコン、小学四年生の男の子も一生懸命抜いて運んでくれました。ありがとうございます

昨年から駆除を始めたオオハマガヤと、保護をしている本来の生態であるハマニンニクです。見分け方などレクチャーしていただき駆除と保護活動を行いました。


植物や生物のことを知ると山歩きや海遊びの際に視野も広がり楽しみ方が増えます。

また、熊井浜の地形や、砂浜の植生などのレクチャーも受け充実した課外学習となりました。写真撮影時のみ近くに集まっていただきました。

さらに、漂着ゴミ等の回収も併せて行い、砂に埋もれたロープなどの漁具を回収しましたが、波、風のせいか別のプラスチックごみは思ったより少なかったです。

砂浜や風の変化でデータが左右されますが様々な状態を記録し美しい海岸を保護する活動をまた来年に繋げたいと思います。