大きなノコ(鋸…この地域でガンドウ“雁頭“)

山道具のお話。

先日開催した桐山城跡イベント(レポートはこちら https://iwamiguideclub.com/member/kiriyama13/ )当日、出発前に山で使う大きなノコ(鋸…この地域ではガンドウ“雁頭“と呼びます)と炭俵の説明をしました。珍しい道具で初めてみる方が興味を示されていました。

右のノコは大木を倒すのに使い、刃先には鋸屑を掻き出す空間があります。また、左は板を切り出すノコ。切り口が真っ直ぐになるよう幅が広くなっている縦引き鋸です。写真のガンドウは大きな木を倒す時に使用し、運搬できるように板や小割りにします。

炭焼きの際には手ノコを背中に負って山に入り、山中で炭焼き窯を作って炭を焼きます。上下の丸いところはネジ木を丸めて蓋の役目をし、何個か背負って山を降ります。

生活の為の山仕事で必然的に登山道には草が生えず荒れる前に枝や木を刈る人々がいましたが、生活スタイルの変化で薪や飼料が不要になり山に適切な手入れが行き届かなくなったところも多くあります。桐山も貴重な生態系を崩さないように気をつけながら守っていきたいと思います。