浦富海岸・浦富海水浴場について

浦富海岸・浦富海水浴場について

鳥取県岩美町の山陰海岸国立公園及び山陰海岸ジオパークエリアにも認定されている浦富海岸の成り立ちや観光のおすすめポイント・海水浴場情報を解説しています。

浦富海岸を知って遊びに行こう

浦富海岸は、鳥取県岩美町に位置する日本海に面したリアス式海岸で、東西約15kmにわたって広がっています。1928年(昭和3年)に鳥取県初の名勝指定を含む国指定文化財「名勝及び天然記念物浦富海岸」となり、浦富海岸が美しいだけではなく長い歴史を持つ文化的な重要性を持つ場所で町民の方は保護活動や課外学習も行っています。

 

山陰海岸国定公園(1955年・昭和30年)→山陰海岸国立公園(1963年・昭和38年)及び山陰海岸ジオパークのエリアにも認定(2010年平成22年)されているこの美しい海岸線は、長い長い年月をかけて日本海の荒波と風雪によって浸食され、断崖絶壁、洞門、洞窟、奇岩など壮大な地形が形成され、現在も自然の力により変化し続けています。

 

浦富海岸の中に、城原海岸といわれる地域や鴨ヶ磯海岸といわれる地域もあり、遊歩道を歩くことができ2024年現在では山陰海岸ジオパークトレイルのコースにあたり、階段を使って海岸線に降りると車で通るだけでは見ることができない風景を味わうことができます。浦富海岸の地質は主に硬い花こう岩で構成されていて、地殻変動による力が加わって多くの節理が生じ、城原海岸では特にこの節理を間近に見ることができ、鴨ヶ磯と城原海岸を結ぶ遊歩道上にある椿谷では柱状節理も確認できます。

これらの節理や断層に沿って海岸の侵食が進み、角ばった形の海食崖や半島、離れ島、洞窟、洞門が形成され、海面上に大小の島や岩が散在する風景が日本三景の一つ・宮城県の松島に似ていることから「山陰の松島」と呼ばれることもあり、網代地区から【山陰松島遊覧船】が運行され海からリアス式海岸を望めます。

国の名勝及び天然記念物、海域公園、日本百景(1927年・昭和2年)、日本の渚百選(1998年平成10年)日本の白砂青松100選にも指定されているほど美しい自然が広がりエメラルドグリーンの海は最高透明度25mとも言われ、岩や島を探検するかのようにカヤックやSUP、シュノーケルなどのマリンアクティビティが楽しめます。岩美町立渚交流館や鳥取自然体験塾にて道具をレンタルしガイド付きで体験できます。また海の状況によってはサーファーさんも訪れ波乗りを楽しまれています。


浦富海水浴場の歴史

浦富海水浴場は、日本で初めて海水浴が行われた場所の一つとして1894年(明治27年)に山陰地方で最初の海水浴場として開設されました。この海水浴場は、当時入り江状の遠浅で、約1.5キロメートルにわたって白砂の浜が連なる美しい場所で水は澄んでおり、県外から来られる海水浴客は、海に入っても足が見える!と感動しています。夏の日中は陸風が海に吹くので波は穏やかで、羽尾岬牧谷海水浴場の胆振島、荒金神社前の宮島を臨む景観は、名勝浦富ならではの美しさです。

荒砂神社前からアクセスする海水浴場の一角には、開設を記念する石碑が建てられており、文化財指定を示すとともに、その歴史を今に伝えています。また、岩美町にゆかりがある人物のレリーフもあるので併せてごらんください。

 

また国指定の史跡浦富お台場公園・鳥取藩台場跡も海岸を目の前にした178号線沿いにあります。


岩美町のマリンアクティビティ体験施設のご案内

山陰松島遊覧 株式会社
所在地鳥取県岩美郡岩美町大谷2182
TEL:0857-73-1212 / FAX: 0857-73-1261

岩美町立渚交流館
所在地鳥取県岩美郡岩美町牧谷690−20
TEL:0857-73-0118

鳥取県自然体験塾
所在地鳥取県岩美郡岩美町牧谷690−20 渚交流館内
TEL:080-4555-7301