本庄観音堂・太田薬師堂・嶋根の水

本庄観音堂・太田薬師堂・嶋根の水

鳥取県岩美郡岩美町の本庄観音堂と太田薬師堂・道標について記載します。

大岩駅周辺の本庄観音堂と太田薬師堂へ行こう!

鳥取県岩美郡岩美町本庄・太田地区はJR山陰本線大岩駅下車、国道9号線の南側の集落です。この付近には古代遺跡の太田古墳群(総数23基、太田22号墳・前方後円墳約31m)享保・天保時代の道標や集落内には五輪塔など残っています。

 

本庄観音堂は十一面観音菩薩が本尊で、以前、この中に歴史資料や貴重品などを入れておいたところ泥棒に入られて盗まれてしまったという事件があったそうで…罰当たりなことをするなと憤りを感じました。

 

本庄観音堂:本尊 十一面観音菩薩
〒681-0064 鳥取県岩美郡岩美町本庄467−5

本庄の観音堂の入口付近にも道標の石碑があるのですが、開発により石碑が移動され差異があるようです。

 

みき小田谷 ひたりゆむら さいこく(天保5年)と彫刻されています

仏教の信仰対象である菩薩の一尊である十一面観音(じゅういちめんかんのん)は、頭上に11の顔、または本体の顔を合わせて11の顔を持つ姿をしていて、これは、衆生の苦しみを早く見出し、救済するためといわれています。
十一面観音の梵名は「エーカダシャ・ムカ(ekadaza mukha)」で、文字通り「11の顔」を意味します。サンスクリット語では「サマンタ・ムカ」と呼ばれ、「あらゆる方向に顔を向けたもの」という意味があり、本面の顔と十方向に向けられた顔があることから十一面観音と言われています。
十一面観音は観音菩薩の変化身(へんげしん)の一つであり、六観音の一つでもあり、右手に錫杖(しゃくじょう)を持ち、方形の岩の上に直立し、光背(こうはい)の周縁部にめぐらされた円相内に十一面観音を象徴する「キャ」の梵字(ぼんじ)が表れるという特徴があります。


続いて太田薬師堂について記載します。

 

太田薬師堂には目を引く楕円形の鐘があり(写真参照)天和2年と見受けるので(定かではありませんが)西暦1682年と推測されます。お堂の裏には薬師さんが降りてきたとされる石もあります。一般的に薬師如来は病気平癒の仏様とされているので集落の方も健康祈願や病気平癒を願っておまいりしています。

 


太田薬師堂:薬師如来
〒681-0063 鳥取県岩美郡岩美町太田136

薬師堂に向かう集落内三叉路の石碑には

 

左岩井湯村道・右小田谷(享保16年)と彫刻されています




嶋根の水について

国道9号線沿いにかつて湧き水があり、名水として知られていました。因幡誌では島根の水、岩井の水と記録されていますが地形的に「嶋」が適切だといわれています。

 

現在は整備もされていなく、湧き水も常時見受けることもなく水質調査も行われていない為、万が一、水が見受けた際には口にしないようお気を付けください。


本庄太田地区の周辺スポット