鳥取県岩美郡岩美町岩井141に鎮座する御湯神社は若いときに皮膚病にかかった藤原冬久(左大臣藤原冬嗣の後裔)が、人目を避けるように山陰へたどり着き、薬師如来にも似た巫女の不思議な導きによりお湯をかぶったところ、長年の皮膚病が綺麗に治り、この岩井温泉を発見したことから、温泉の守護神として勧請したのが始まりと伝えられています。
創建は弘仁2年(811)(由来は下記に追記↓)で現在の社殿は昭和4年の建立、例祭日は4月25日と秋祭りが10月13日、また3月の春祭り初午には麒麟獅子舞が奉納されます。
御祭神
御井神(みいのかみ、大国主命と八上比売の子ども・木俣神)/井泉の神、安産子宝、病気平癒
大己貴命(おおむなちのみこと、大国主命・だいこく様)/商売繁盛、縁結び、幽世(かくりよ)を守護する神
八上姫命(やがみひめにみこと、大国主命(おおくにぬしのかみ)の最初の妻)/安産や子宝、縁結び
猿田彦命(さるたひこのみこと)/交通安全、教育の神が江戸時代に合祀
岩井廃寺塔跡・旧岩井小学校グランドの正面から百数十段の石段を登ると御湯神社の拝殿に着きました。拝殿本殿ともに、町内では一番大きなお宮ではないかと思われます。創建に関して諸説ありますが、棟札から1200年前の弘仁2年とされ、これをもって岩井温泉は開湯1200年としています。また、境内社の藤ヶ森神社は、御湯神社の奉遷(神体などを他の場所に移す)前からこの地に奉斎(神仏などを慎んでまつること、身を清めてまつること)されていたものと考えられています
御湯神社の境内には平家の落人伝説の一つである平教経が矢を研いだ言われる「矢研石」があり岩井の奥、相山という集落には教経の墓が伝わっています。また岩井温泉ゆかむり温泉の駐車場には御湯神社の御分霊社が祀られています
岩井温泉周囲のまち歩き記事も併せてご覧ください。岩井温泉のゆかむり温泉共同浴場は地元の方の毎日のお風呂としても利用され憩いの場所になっています。個人的に高温なところが魅力です。(お子様には熱めですので入る前に保護者の方が掛け湯で確認してください)
日本遺産である麒麟獅子、御湯神社の舞もあります。
とっとり日本遺産フォーラム麒麟獅子フェスタ2024を観覧した際の写真です
また岩井温泉の発展に寄与した木島よしさんのお話もお読みください
岩井屋
鳥取県岩美郡岩美町岩井544
0857-72-1525
明石家
鳥取県岩美郡岩美町岩井536
0857-72-1515
ゆかむり温泉 共同浴場
鳥取県岩美郡岩美町岩井521
0857-73-1670
花屋/はなや※現在休館中
鳥取県岩美郡岩美町岩井546
0857-72-1431