天神池・河合谷高原

天神池・河合谷高原

岩美町・国府町(現鳥取市)にまたがり、兵庫県に接した高原の天神池、河合谷高原について記載します

天神池と河合谷高原を学ぼう!

河合谷高原は岩美町・国府町(現鳥取市)にまたがり、兵庫県に接した高原で面積約900ha(岩美町約30ha)の扇の山から噴出した溶岩からなる 高原一帯は大山火山灰などに厚く覆われ、表土はクロボク(黒い土)溶岩が形成した台地で安山岩でなりたち、袋川と蒲生川の分水嶺であります。標高約1000mからは岩美町の集落、浦富海岸が一望できます。

 

日本の滝百選「雨滝」、扇ノ山・河合谷高原への観光は、令和5年8月台風7号による被災のため、当面の間立ち入り禁止となっています
→ 雨滝、扇ノ山・河合谷高原の閉鎖について

 

高原にあるススキは、かつて地域の子供が牛を連れてあがり、草を食べたりする牧場でもあり、藁ぶき屋根の材料としても使われていたそうです。この山道に水路をつけたり、牛を連れて上がったりと生活の中で大変な労力が必要だったのだなと改めて思います。

 

江戸時代の頃から農業用水、生活用水を満たしている天神池は天保の飢饉を発端とし洗井地区出身の寺垣勘十郎氏が40年くらいかけて行った開墾事業として地元では功績を伝えられていますが、老朽化が激しくなり、平成8年から平成12年にかけて修復が完了しました。※寺垣勘十郎氏の碑は鳥越集落にあります。

 

その天神池には休憩小屋もあり(施錠・トイレ無し)、扇ノ山に続いている道もあります。またヒゲノカズラやハウチワカエデの紅葉がみられ、偶然ですが火山礫のスコリアも見つけました。周辺にあるモヘイ(茂平)谷滝の写真も掲載します。