岩美町の歴史史家でもあり、いわみガイドクラブの油浅代表が編集した岩美町浦富の名勝(島や洞門など)はじめ、神社や人物、古跡をまとめた書籍「百年前の浦富名勝案内」が出版されました。
この本の目的は 島崎藤村の山陰土産の浦富海岸が完全になったこと、案内記の漢詩が格調高い訓読文に出来たことです。
あとがき部分にも詳細が記載されているのでぜひ最後までお読みください。
販売箇所は2024年現在3箇所で手に取っていただけます。
・岩美町観光協会
・横山書店さん鳥取県鳥取市若桜町34
・ギャラリー集さん〒鳥取県鳥取市元町101
岩美町、浦富海岸にゆかりがある方はもちろんのこと、歴史に興味深い方には貴重な資料として尚更面白い書籍です。
今は風化や震災などで崩落して姿が無くなった洞門の風景写真や昔の荒砂神社や海岸につく舟の様子などの写真や、「山陰土産」の島崎藤村の写真も収められています。
またそれぞれの名勝の魅力や歴史について簡潔にまとめられているので岩美町浦富の名勝について前知識があるとおさらいもできるしさらに深く読み込めると感じます。
また、書籍片手に記載の名勝を今巡って比較したり、見知らぬ昔のことでも文面からの想像で懐古することで穏やかな気持ちになるし視野が広がります。
個人的に興味深かったのは明治時代の汽車の運賃表、東京まで4円45銭との記載に、今だといくらなのかわかりませんが、鳥取までが2銭なので今の岩美鳥取間の汽車代の225倍が単純な計算での目安?とできるのかな?といや、インフラが整っているからそのまま倍数かけても違いそう…など空想してしまいました(笑)当時の初任給とかで併せるとわかりやs…っと話がそれてきました!
話を戻しまして…
昭和2年8月16日から19日東京朝日新聞に掲載された島崎藤村の「山陰土産」は文豪から見た浦富の魅力が伝わり、なんだか岩美好きな自分が誇らしくなるほど嬉しい気持ちにもなりました。
松島は松島、浦富は浦富だ
と山陰独特の魅力もつづられていました。やはり浦富海岸は名勝ですね。それを守れるよう微力ながら活動を続けます。ちなみに、ページ上部の写真の洞門は酒宴洞門(さかもりどうもん)と名がついていますが、島崎藤村が鴨ヶ磯を舟で観覧した際にこの洞門で海を見ながらお酒を飲んだらさぞかしうまいだろうなというニュアンスでお話しされたとのことから「酒宴洞門」となった説がありますが、賛否両論あり果たして真相は????
この百年前の浦富名勝案内について、遠方で購入に足を運べない方には郵送を行いますのでお問い合わせフォームにてご相談ください。
遠方の方からのご購入依頼は郵便 スマートレター(180円:2024年現在の価格ですが将来的に変動あり) 振替用紙同封 の予定です。ご希望の際には お名前・送付先・電話番号・必要部数を記載してください。(例:1部の場合、書籍代1320円+送料180円(2024年現在の価格ですが将来的に変動あり)で計1500円(+送料値上げの際は値上げ分)の振替用紙を同封して書籍を送付します。)また、部数により配送方法や送料が変わりますのでまずはお問い合わせをよろしくお願い申し上げます。