岩美町の歴史史家でありいわみガイドクラブの代表でもある油浅郁夫さんの書籍、百年前の浦富名勝案内(島村藤村の山陰土産)について購入方法も案内します。
小畑三号墳・一号墳(穴観音)町保護文化財
鳥取県岩美町駟馳山の麓にある小畑三号墳・穴観音など古墳群について記載します
「因幡の石舞台」……小畑古墳群は、駟馳山麓にあり、7世紀代に造られたものとされ8基の内5基が国道9号線の拡張工事で発掘調査されました。その内の3号墳は、国道178号線沿いに移築、復元され、駟馳山登山口のあたりにあります。
また横穴式石室の天井石は転落し失われているため壊れた家形石棺は復元され、石室の天井部分は全て取り払われた形で展示されていて、石室内部を俯瞰的にながめられます。
近くには1号古墳があり、施錠された入口から石室内部を覗くことができます。かつて、地元の人たちが33体の観音像を祀り大事にされていたそうで今は、別にブロックの祭壇を建てそちらに祀られています。
小畑三号墳は2003年(平成15年)9月26日に家形石棺が町の保護文化財に指定されました。現在は春には桜が美しく、大谷と本庄の田園が望める小さな広場です。また、地元の方が農作業など仕事のあとに作業服のまま、穴観音におまいりに行き、無事に仕事ができたことのお礼を伝えたりと日々の暮らしに寄り添う存在でもあったようです。
また、5号墳は、鳥取市の布施運動公園に移築復元されていますが、石室の天井石は31トンという巨大なものです。(その天井石を吊り上げるために、3倍の90トン用の巨大のクレーン車を使ったとのこと。)