鳥取県岩美町の熊井浜は、浦富海岸の東端にある、白い砂浜と青い海がとても美しい自然海岸で、この浜にはオカヒジキなど、昔からこの環境で生きてきた海浜植物が生育しています。絶滅危惧種に分類されるタジマタムラソウやヒゴダイは鳥取県内では唯一岩美町でみられる植物で大切に守っています。
しかし、近年、北アメリカ原産の外来植物であるオニハマダイコンが繁殖し、熊井浜特有の植物の生育量が減少しています。このオニハマダイコンを除去することで、オカヒジキに代表される、熊井浜本来の植物が、ゆっくりと戻ってくるための手助けプロジェクトを毎年行い、2024年時点で10年目になりました。
2025年6月7日には第11回オカヒジキ戻ってこいこいプロジェクトを開催しました。そのレポートは公式サイトに掲載していますので
⇒第11回オカヒジキ戻ってこいこいプロジェクト開催レポートをご確認ください。
講師として自然観察指導員鳥取連絡会 清末先生・環境省浦富自然保護官事務所 自然保護官 菅野先生(2023.2024年度)に熊井浜の在来植物・外来植物についてわかりやすくレクチャーしていただいた上で保護するスナビキソウやオカヒジキ、駆除するオニハマダイコンを見分けられるようになってから駆除活動を開始します。
ここ数年は、岩美町の熊井浜が本来の浜の生態に戻って来たようで、外来種であるオニハマダイコンは活動開始した時にはゴミ袋何袋にもなりましたが、2023年の開催時には、そして日頃の浜を歩く時に見渡すと、すっかりと数が少なくなり、喜ばしいことですが拍子抜けもしています。
清末先生、曰く
皆さんが、気を付けて抜いて下さるからでは?
と。参加してくださる皆様のおかげで継続することができ、見えてくる成果に喜びを感じています。ただ、戻ってきてほしいオカヒジキも2023年は見当たらなかったので2024年、そして2025年と継続し、未来の変化も記録していきます。
また2016年にはアレチウリが繁殖し、雨の中、環境省の方々と一緒に藪に巻きつくアレチウリの蔦と種実を駆除しました。アレチウリの写真など含め一読ください。