「節理」とは、岩石に発達した規則性のある割れ目のことで、両側にずれが見られないものを指します。火成岩が冷却して固まる際や、岩石の変形や風化によって生じたもので、板状・柱状・方状・玉葱状などの形状があります。節理は、岩石の割れ目や破断面で、それに沿うずれ(変位)がないか、あるいはほとんど認められないものを言い、例えば、岩美町(椿谷)でも見受けることができる柱状節理は岩体が柱状になった節理で、近年暴風雨や暴風雪により崩落も見受けました。
割れ目の両側にずれが見られる場合は断層となります
火成岩とは、マグマが冷えて固まってできた岩石のことで火成岩には大きく分けて、火山岩と深成岩の2つの種類があります。
火成岩は、その化学組成や冷却速度などの違いにより、多種多様な岩石が形成され、無色鉱物のセキエイ、長石、有色鉱物の黒ウンモ、カクセン石、キ石、カンラン石の6種類の鉱物の結晶や粒で構成され、流紋岩、花こう岩、安山岩、せん緑岩、玄武岩、はんれい岩、かんらん岩、蛇紋岩などがあります。
岩盤や岩塊の表面にできる円または楕円形の風化穴で、(見た目が苦手な人もいます)この風化穴が連結すると複雑な形状となり、横に連なっていくと棚状の大きな窪みとなります。タフォニは花崗岩、砂岩、凝灰岩、安山岩、礫岩、石灰岩などに形成され、一般に、岩の内部より析出(固体以外の状態にある物質が固体として現れる現象)した塩類が、その結晶ができる圧によって岩石表層部を破壊することによって形成されると考えられているため、海水の飛沫を日常的に受ける海岸付近ではタフォニが発生しやすいとされています。
山陰海岸ジオパークでは羽尾鼻や岩戸海岸で見受けます。
凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん、tuff breccia)は、火山砕屑岩の一種で、火山活動の痕跡を持つ火山灰を主成分とした直径32㎜以上の火山礫を含む岩片などから形成された岩です。
火山灰の割合が高いものを凝灰岩、火山礫の割合が高いものをラピリストーン、直径32㎜以上の火山礫の割合が高いと火山角礫岩と呼ばれます